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ジム・ロジャーズ「年金はますます目減りする」
~世界の大投資家の予言~

【2020年7月28日】(年金、老後生活、ライフプラン)

世界的大投資家のジム・ロジャーズ氏は断言しています。「残念ながら、これから日本は確実に貧しくなっていく。財政赤字が膨らんでいく一方で、日銀が金融緩和でお金を刷り続けている以上、将来、円の価値は確実に下がるからだ。円が今の価値を保っているうちに、早急に海外に資産を移すことを勧めたい」[ジム・ロジャーズ 大予測:激動する世界の見方(東洋経済新報社)より)
さらに、同氏はこう言います。「現在、多くの資産を持っている高齢者達は、基本的には円高の時代を生きてきた。円で資産を持っていれば、その相対価値は上がっていった。だから、現金を主体に貯金を増やしていくという行動は、大きく間違っていなかった。」しかし、これからは円の価値が下がることを考えて行動しなくてはならない、と同氏は警鐘を鳴らします。「インフレにも警戒が必要だ。日本の財政はもはや危機的な状況にある。ここまで膨らんだ財政赤字を大きく改善することなどできなし、巨額の借金の返済などできるはずがない。歴史上、財政赤字で窮地に陥った例はたくさんあるが、きちんと返済できた例はなく、結局はみな猛烈なインフレに襲われて、国民の資産価値が大きく失われた。」
すでに現役を引退した世代や現在50歳代の世代では「自分たちの生きている間は大丈夫だろう」と思っている方が多いでしょう。しかし、同氏は言います。「日本円で保有する資産と年金をあてにしている人が多いのは想像できる。だが、そういう人ほど痛手が大きくなる。額面通りの年金額を受給できたとしても、円安とインフレで実質的な価値が大幅に目減りしてしまうからだ。財政破綻した旧ソ連の年金が、猛烈なインフレでその価値をほとんど失ったことを知るべきだ。」
現在、老夫婦2人の標準的年金モデル額は月22万円程度です。仮に、30年後も同程度の金額がもらえたとしても、その時のインフレ率や円の価値次第では、生活水準が大きく下がり、暮らしに困る可能性もあるのです。日本人がインフレのことを考えないのは、“失われた30年”でデフレ状態に慣れすぎているからかもしれません。
ロジャーズ氏は、資産の海外移転や海外投資さらには海外移住を富裕層に勧めています。しかし、社会の大半を占める会社員は、どうすればよいのでしょうか。
まず出来ることから始めてはどうでしょうか。国の年金だけに頼るのではなく、自分の老後に備える“自分年金”という資産を準備しましょう。国内の株債券だけでなく、海外の株式や債券等のETF(上場投資信託)にも投資できる、確定拠出年金(DC)がお勧めです。個人型DC(iDeco)では非課税優遇措置を活用できますし、さらには、勤務先に選択制企業型DC(ODeco)があれば、非課税メリットに加えて、社会保険料負担までも軽減しながら年間最大66万円までの積立投資が可能になります。
ODecoって何?という方は、こちらもご覧ください。
→ 当社代表の宮原が語る「オデコのススメ」:https://youtu.be/KKEegPNHa9s

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