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中小企業の新卒採用は「先手必勝+独自性」

【2020年1月22日】(人材採用、就活、人事、経営)

 近年、就活は「空前の売り手市場」と言われています。就活関連の掲示板などでは複数の内定を得たという学生の報告が数多く見られます。確かに2019年3月卒学生の状況では、就活生総数約42.3万人に対して新卒求人総数は約81.4万件でしたので、2倍近い求人率で買い手市場になっています。その実態をよく見ると、実は大手有名企業や人気企業では、就職希望する学生が多くて相変わらず競争率の高い「買い手市場」であり、そのあおりで、中小企業にとっては「超売り手市場」、新卒学生が非常に採用しにくい状況です。
そういう状況下でいかに学生を採用するか、採用担当者の方々にとっては悩ましい課題だと思います。新卒採用の最初のステップが、学生に説明会への参加や面接に応募してもらうことです。その学生との接点を持つために、求人広告を出す、大学やハローワークに求人票を提出するなど様々な方法がありますが、学生の方では約90%の学生がいわゆる“就職ナビ”のサイトを閲覧して応募する企業の情報を検索しています。(就職ナビ、とは新卒採用中の企業の採用情報や企業情報、説明会の開催情報などを掲載しているwebサイトです。大手のリクルート社リクナビでは3万社を超える掲載企業があり、2019年には就職活動をしている約71万人のうち9割以上が登録しているそうです。)
また新卒採用は1-2年のサイクルが基本ですので、早い企業では2年前から活動開始します。2021年3月卒業(4月入社)学生の採用活動は、もう始まっています。採用スケジュールについては、政府から経団連に対して「採用選考に関する指針」という要請があることから、経団連に加盟している大手企業ではこの指針を遵守して採用活動を行いますが、法的拘束力はないので非加盟の企業や外資系企業などでは独自のスケジュールで採用選考活動を行うケースもあります。
殆どの中小企業も、就職ナビのサイトに登録して採用活動を行っていると思いますが、実態からすると、残念ながら大手企業の掲載内容の陰に隠れてしまい、有望な学生を集めることは特に大手の就職ナビでは困難になっていると思います。
中小企業にとっては、如何にして有望な学生にいち早く接触して、自社の存在や仕事の魅力をアピールできるかが採用競争を勝ち抜くカギです。そこで、いち早く採用活動を開始する“先手必勝”、そして大手とは違う採用活動をする“独自性”が効果的になります。

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