コラム― Column―

  1. ホーム
  2. >
  3. コラム

2019年12月16日
~社員の成長は「マインドセット」×「スキル」の掛け算~(その5)

(人材教育、人事制度、MBOSC)
 「マインドセット」の中で重要な「当事者意識」のレベルをどうすれば上げることが出来るのか、今回はそのための一つの方法をご紹介します。
 どこの会社でも様々な会議があると思いますが、こんな状態に陥っていませんか。
  ・ 報告ばかりで、議論が白熱しない
  ・ 発言する人が決まっている
  ・ 意見や対案が出ず、トップの案になりやすい
  ・ どうせ自分の意見は通らないとあきらめている
  ・ 会議の外で批判や愚痴を言っている
  ・ 会議が苦痛で、忍耐しかない
 そんな会議のやり方を変えて、参加者に「当事者意識」を持たせるようにします。
 まず、普段、あなたの会社で行われている会議は次のどちらのタイプでしょうか。
  Aタイプ:報告・レビュー型(上意下達型)会議
  Bタイプ:全社共通課題型(情報意見共有型)会議
 多くの会社では、Aタイプ会議、部門責任者や担当スタッフが社長や上司に業績等を報告し、それに対して社長や上司が指導やアドバイスを行う「報告・レビュー型」会議が行われています。この形式がいけないわけではありませんが、参加者はどうしても自部門の過去業績だけに囚われてしまいやすく、「部分最適」になりがちです。将来に向けての課題解決も、上司からの指導や指示を待つようになります。
 一方、Bタイプ会議では、各部門責任者やリーダー等の参加者が「全社課題プロジェクト」として全員が会社の課題を議論し、将来に向けての合意と決定を作ります。参加者は社長や上司と同じ立場で考えて、まさに当事者としての意見を求められます。このような会議が参加者の「マインドセット」を上げる格好の“場・環境”になります。
 全ての会議形式を変える必要はありませんが、一定頻度で会社の重要課題を真剣に話し合うBタイプ会議を持つことで部門責任者やリーダーの「マインドセット」は上がります。
会議が形式的にならないようにする幾つかのポイントがあります。
  ① 言いたいことは会議の中でぶつけて、出した結論は全員の案であると認識する。
  ② 会議では全員が対等な立場で発言する。意見が出しやすい場づくりをする。
  ③ 人の意見に相乗りはしない。課題に対する自分の意見を事前に紙に書いて出す。
  ④ 制限時間内で議論して、決めきる。最後は事前に選んだ最終意思決定者が決める。
  ⑤ 「正解」を求める議論はしない。
 このような“場・環境”を通じて、リーダー層社員の成長を促します。成果を実感するまでには時間が掛かりますが、継続して繰り返し行うことで社員の成長の確かな手ごたえが得られるようになります。
                                               了

ご依頼・お問い合わせはこちら

03-6450-9683
FAX:03-6450-9684
ご依頼・お問い合わせ