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2019年5月16日
「従業員満足度(ES)」は経営成果を左右する

(経営、人材、採用・定着)
 従業員満足度を重視する会社は、業績や人材確保・定着も良い。 企業に関する定量的調査から、そんな傾向があることが報告されています。
 大半の企業は、顧客満足度(CS; Customers Satisfaction)を重視した経営方針を掲げていますが、それに加えて自社の人材力を引き出す従業員満足度(ES; Employees Satisfaction)をも重視する企業は、より高い業績をもたらし(売上高営業利益率が高い)、人材確保・定着の面でもより安定している(従業員数の安定拡大)ことが、調査で分かりました。(厚生労働省委託事業H27年度「今後の雇用政策の実施に向けた現状分析に関する調査研究事業」)
 本調査では“従業員満足度重視”を測る指標に、企業の“雇用管理改善の取組み”として次の項目を調査しました。
<評価・キャリア支援> ①専任の人事担当者がいる、 ②働きぶりを評価し昇給や昇進に反映する仕組みがある、 ③人事評価結果とその理由を社員にフィードバックしている、 ④社員一人ひとりの育成計画を作成している、 ⑤管理職の評価項目に部下育成への取り組みがある、 ⑥正社員以外の従業員にも働きぶりを評価する仕組みがある、 ⑦正社員以外の従業員に能力開発の機会がある、 ⑧正社員以外から正社員への登用制度がある、
<ワークライフバランス、女性活用> ⑨全社的に残業削減に取り組んでいる、 ⑩年次有給休暇の取得を促進している、 ⑪フレックスタイム制や短時間勤務制度などの柔軟な労働時間制度を導入している、 ⑫在宅勤務やサテライトオフィスなど柔軟な勤務場所制度を設定している、 ⑬女性の採用拡大や登用促進などポジティブアクションを推進している、
<その他人材マネジメント> ⑭朝礼や社員全体会議で会社のビジョンを共有している、 ⑮従業員の意見を吸い上げて改善・改革に結び付ける仕組みがある、 ⑯職場の人間関係のトラブルを解決する仕組みがある、 ⑰新人に育成担当やメンター等相談者を付けている、 ⑱仕事内容や配属先の希望を社員が出せる仕組みがある。
 従業員満足度とは、言い換えると従業員を幸せにすることです。そのために雇用改善に取り組む企業には、次のような特徴があると本調査では指摘しています。
 「経営ビジョンがあり従業員に浸透している」、「企業競争力の源泉は従業員一人ひとりの働きに有ると考えている」、「社業の発展のために従業員全体の育成や処遇を大切にしている」。さて、貴社では如何でしょうか?
*本調査報告書(全241頁)をご希望の方にご提供しますので、info@oval-rms.comまでお問い合わせください。

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