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2019年4月11日
「目標管理制度」がうまくいかない理由(その2)

(リスクマネジメント、人材教育、経営)
 多くの企業では、「成果主義」と連動して、「目標管理制度」を成果評価の仕組みとして導入しています。最終的な目的は、“会社業績アップ”にあります。成果を出した社員には報酬を厚くして社員の意欲を高める、成果を挙げたかどうかの測定方法に目標管理を使う、要は、業績アップにつながる成果を出した人にはたくさん報酬を払うので、そのために目標を決めて頑張ってもらいますよ、ということです。
 「目標管理制度」では、社員自らが設定した目標を、主体的に取り組んで達成して会社の業績アップに貢献し、その成果を会社が適切に評価することでモチベーションも高まるはずです。それが、なぜうまく行かないのでしょうか?社員の本音では、いやいや取り組んでいる、面倒くさい、やらされ感と疲労感に繋がっている、というのは何故なのでしょうか?
 私達は、社員はみんな“心”がある“人”であることに注目しています。会社業績をアップするには心を持った社員を動かす、つまり“人を動かす”ことが必要になります。
 成果を出せば報酬を増やしますよ、という“馬の鼻先にニンジンをぶら下げる”ようなやり方で人は動くでしょうか?
 ビジネスパーソン必読とされているビジネス名著に、1936年に出版され全世界で1500万部以上の大ベストセラーとなっている、デール・カーネギー(1888-1955)著の「人を動かす」があります。そのPart1には、“人を動かす三原則”が次のように書かれています。
人を動かす原則① 批判も非難もしない。苦情も言わない。
 人を扱うとき、相手を論理の動物だと思ってはならない。相手は感情の動物であり、自尊心と虚栄心によって行動する。非難する代わりに相手を理解するように努めよう。
人を動かす原則② 重要感を持たせる。率直で、誠実な評価を与える。
 どんな人でも何かの点ですぐれている。自分が学ぶべきものを持っている。その真実を心から認めて相手に伝えよう。相手の真価を認めようと努めるのが大切だ。
人を動かす原則③ 人の立場に身を置く。強い欲求を起こさせる。
 人間の行動は心の中の欲求から生まれる。人を動かすには相手の心の中に強い欲求を起こさせることだ。どうすれば、そうしたくなる気持ちを相手に起こさせることが出来るかを考えよう。自己主張は人間の重要な欲求のひとつである。
 当社が提唱する自律型(=セルフコントロール)“MBOSCでは、人を動かす三原則を反映して運営するようになっています。御社の目標管理制度はどうでしょうか?当社では御社の目標管理制度運営を診断いたします。一度、受診してみてはいかがでしょうか。

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