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2019年3月15日
従業員満足度(ES)を高める、
「選択制DC(確定拠出年金)」とは?
(年金、福利厚生、ライフリスク)
公的年金を補完するものとしての企業年金制度である企業型DC(確定拠出年金)は大企業を中心に広く採用されています。さらに、個人型DC(確定拠出年金)も公的年金にプラスする自分年金としてiDeCoの愛称で多くの金融機関が推奨しています。
同じDC(確定拠出年金)の名称ですが、その位置づけは実は違います。企業型DCは、会社が掛金を拠出して積立を行い、従業員が退職して60歳以降に積立金を受け取るものです。従って企業型DCはサラリーマンを対象に、会社の福利厚生制度として「会社が退職金制度の一環として導入」するものです。iDeCoはサラリーマンでも自営業者でも、あるいは主婦でも学生でも、個人が自助努力で自分の老後年金を積立できる制度です。ところが、企業型DCでも、自分の老後の年金を、退職金とは別に自助努力で積立できる方法はあります。それが、①マッチング拠出と、②選択制DCです。
企業型DCと個人型DCの大きな違いは制度運用にかかる金融機関手数料の負担にあります。企業型DCの運営手数料は会社負担ですが、個人型DCでは個人負担です。勤め先に企業型DCがある場合には、まず企業型DCの活用をお奨めします。
また、マッチング拠出と選択制DCでも違いがあります。
・マッチング拠出とは、会社掛金(事業主掛金)に加えて、従業員本人も掛金(加入者掛金)を拠出するもので、事業主掛金と同額まで拠出できて(ただし合計が月額5万5千円)、全額所得控除の対象(非課税)となります。ただし事業主掛金月額が少額ですとマッチング拠出額も少額になります。
・選択制DCでは、掛金は全て事業主掛金です。どうやって自分年金を作るかというと、「給与の一部を、従来通り給与として現金で受け取るか、あるいは企業型DCの事業主掛金拠出に振り替えるか、どちらかを従業員が任意で選択できる」ようにします。従業員が、給与の一部を「事業主掛金」として振替拠出すると、給与の額面支給額がその分だけ下がりますので、従業員の所得税・住民税等は下がりますし、さら社会保険料(厚生年金保険・健康保険・労働保険等)も下がることになります。選択制DCのある会社では、事業主掛金を選択して積み立てる方が、税金も社会保険料も負担額が減るので従業員にはとても有利になります。
公的年金を補完するものとしての企業年金制度である企業型DC(確定拠出年金)は大企業を中心に広く採用されています。さらに、個人型DC(確定拠出年金)も公的年金にプラスする自分年金としてiDeCoの愛称で多くの金融機関が推奨しています。
同じDC(確定拠出年金)の名称ですが、その位置づけは実は違います。企業型DCは、会社が掛金を拠出して積立を行い、従業員が退職して60歳以降に積立金を受け取るものです。従って企業型DCはサラリーマンを対象に、会社の福利厚生制度として「会社が退職金制度の一環として導入」するものです。iDeCoはサラリーマンでも自営業者でも、あるいは主婦でも学生でも、個人が自助努力で自分の老後年金を積立できる制度です。ところが、企業型DCでも、自分の老後の年金を、退職金とは別に自助努力で積立できる方法はあります。それが、①マッチング拠出と、②選択制DCです。
企業型DCと個人型DCの大きな違いは制度運用にかかる金融機関手数料の負担にあります。企業型DCの運営手数料は会社負担ですが、個人型DCでは個人負担です。勤め先に企業型DCがある場合には、まず企業型DCの活用をお奨めします。
また、マッチング拠出と選択制DCでも違いがあります。
・マッチング拠出とは、会社掛金(事業主掛金)に加えて、従業員本人も掛金(加入者掛金)を拠出するもので、事業主掛金と同額まで拠出できて(ただし合計が月額5万5千円)、全額所得控除の対象(非課税)となります。ただし事業主掛金月額が少額ですとマッチング拠出額も少額になります。
・選択制DCでは、掛金は全て事業主掛金です。どうやって自分年金を作るかというと、「給与の一部を、従来通り給与として現金で受け取るか、あるいは企業型DCの事業主掛金拠出に振り替えるか、どちらかを従業員が任意で選択できる」ようにします。従業員が、給与の一部を「事業主掛金」として振替拠出すると、給与の額面支給額がその分だけ下がりますので、従業員の所得税・住民税等は下がりますし、さら社会保険料(厚生年金保険・健康保険・労働保険等)も下がることになります。選択制DCのある会社では、事業主掛金を選択して積み立てる方が、税金も社会保険料も負担額が減るので従業員にはとても有利になります。