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2019年2月12日
人生100年時代(その2)、「生きるリスク」

(保険、ライフリスク)
 60歳までの死亡リスクは低いのに、保険営業の方の話しを聞いたらつい心配になって、けっこう多額の保険契約に入ってしまった、こういう人は周りにいませんか。なぜ保険に入るのか、またどれだけの保障が要るのか、何のために、誰のために、これらのことを自分自身で十分に納得してから保険を選びましょう。「分かっている」けどなかなか「出来ていない」のでは。とはいえ、1年分の年収相当額をつぎ込む大きな買い物ですので、よく考えて加入しましょう。
 コツは自分が抱えるリスクを把握して、複数の保険商品を比較検討することです。
 仏教の言葉に“生老病死”(しょうろうびょうし)というのがあります。人間にとって避けられない四つの苦悩を表すものですが、経済的苦悩を軽くするための保険という観点からみると、
“生”(無駄な出費は抑えて今の生活を充実させる)、
“老”(自分の老後生活のために準備する)、
“病”(病気になった時の費用負担の準備する)、
“死”(死亡した時にご遺族が経済的に困ることがないように準備する)、
ということになります。万人に訪れる“死”だけでなく、95%の人に訪れる“老”にも、また“病”にも経済的に備えることが必要です。同時に、“生”を充実させるために、賢く保険を選びましょう。これからは、保険=亡くなった時のため、だけではなく、保険=よりよく生きるため、と考えてはどうでしょうか。
 また何でもかんでも保険に頼るのではなく、国の社会保障制度(健康保険制度、厚生年金制度)でカバーされる分をきちんと理解して、不足する分を民間保険で準備するのがスマート(賢い)です。
 例えば、“病”については医療の進歩のおかげで大きな手術や長い入院が必要な病気は減りつつあります。また国の健康保険制度では“高額療養費制度”(医療費の家計負担が重くならないよう、医療機関や薬局の窓口で支払う医療費が1か月で上限額を超えた場合、その超えた額を健康保険から支給する制度)もあります。そこで、“病”に対する経済的負担の備えは、死亡原因トップで、保険対象外の高額医療費がかかりがちな“ガン”に加えて、“脳卒中・心臓疾患”などに絞るのも一法です。
社会保障のもう一つの柱、年金制度も“老”に備える大切なものです。詳しくは次回。

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